くらきより くらき道にぞ
入りぬべき はるかにてらせ
山の端の月
暗い心の闇からさらに深い暗い道へと
迷い込んでしまいそうな私を、
どうぞ世の中をあるがままに照らすという名月よ、
その真の光ではるか先まで
照らして導いてください『拾遺和歌集』
生没年不詳。平安中期の歌人。大江雅致の娘。
その生涯は波乱に満ちており、各地に多くの
伝承を残している。恋歌、挽歌にその抒情歌人
としての天分が発揮されているとされる。
(出典:東京都神社庁)
3月になりました。
空気はまだ冷たいですが、陽の光は暖かさを感じます。
上の解釈では「暗い心の闇」とあり、
一見した時には、「もう関係ないな」とスルーしそうになりました。
けれども、読み返すとこれは、
これまで身につけた思い込みや常識、偏見や過去の体験、等
色メガネを通して外界を見ている「自分のこと」だと気づきました。
幻想に光を当て、ありのままを見よ、と
「覚醒」を促す歌と感じました。
今月も精進します。
スマイルメーカー岡村茂でした。