昨晩行った、近所のとんかつ屋さん。
食材も店構えも調理も丁寧で気が行き届いて、
いつ行っても気持ちのいいお店。
あれ?名前が出てこない…。
僕はあるときから固有名詞が覚えられなくなった。
小学生の頃僕はすぐ名前を覚えていた。
クラスは当然、10クラス40人いた同学年の子も、
どこかですれ違っていたらたいてい覚えていた。
でもいつからかそれが辛くなった。
悲しくなった。
僕は相手のことを、そして名前を知っているのに、
相手は僕のことも、僕の名前も知らない。
そんなことが増えたからだ。
加えて記憶力がいいことが、
勉強ができる子につながり、
それで友達から浮いたり、
遊びたい盛りの塾通いにつながりもした。
そんな小学生のあるとき、
寂しくて悲しくて腹が立って、
今で言えばキレた。
キレて「もう名前なんて覚えない!」と決意した。笑
そして、「えっと、お前誰だっけ?」と対等になれた。気がした。笑
以来、物語や論理は得意だけど、
名前は苦手になった。
望み通りだ。
感受性の強い子供の頃、
誰しもいろんな事を考えている。
他の人からみるとわけのわからない、
いろんなことを決めてる。
そして、未だに影響しているものが意外にある。
そのときに溜めこんだ痛みや辛さ、
そんな思いや感情をもう一度思い返してみよう。
そして、感じなおす。
そして、あの時はそうだったよね。
まぁ、そう思ったのも無理はないよね。
でもそれもう大丈夫だよね。
あっ、そうそう。
昨晩行った美味しいとんかつ屋さんは、
「鈴の家」@祖師ヶ谷大蔵。
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なぜか苦手意識があるなら、
ちっちゃな頃の満たされなかった欲求のせいかも